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むかしばなし 2

last update تاريخ النشر: 2025-11-19 13:12:28

 ムツヤの剣は迷い木の怪物の喉元でピタリと止まった。

「降参しろ!!」

 一瞬、怪物は自分は何を言われたのかわからなかった。降参をしろ? 生け捕りにするつもりだろうか。

「強いみたいだけど本当ぬるいのね、あなたって」

 怪物は地面から根っこを伸ばしてムチのようにムツヤを殴打した。鎧にバチンとぶつかり良い音がなる。

 そして、背後では真っ二つに切られたヨーリィが再生し、モモとユモトと交戦中だった。

「人間と魔物の戦いはどちらかが死ぬまで終わらないの、さぁ殺し合いましょう」

 覚悟を決めたのかムツヤは根っこを切り払い、本体に斬りかかるが、死の息で目眩ましをされる。

 怪物も怪物で根っこでムツヤを絞め殺そうとするも、魔剣で燃やされ苦戦をしていた。

 そんな時だった。ヨーリィと呼ばれている少女が突然地面に崩れ落ちた。それを見て怪物は声を上げる。

「ヨーリィ!! それ以上はダメッ!」

 魔力切れだ、このままではヨーリィの体は全て枯れ草になってしまう。

 怪物はメキメキと木から飛び出して少女の元へと向かおうとするが、ムツヤが行く手に立ちはだかる。

「わかった、降参でも何でもするからその子を助けさ
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  • 裏庭が裏ダンジョンでした   青い鎧の冒険者 1

    「目標の消失を確認、我々の勝利だ!」 治安維持部隊の隊長が言うと疲れからか、しゃがみ込む者や武器をしまって街へ戻ろうとする者ばかりだった。 トロールとの戦いを終え、魔人を退けたのだから勝利を喜ぶ歓声の1つでも上がるべきなのだろうが、別に思うことがある。 あの青い鎧を着た人物は何だったのだろうと。「ムツヤと合流して街へ戻るぞ」 座り込んでいるルーに手を差し伸べてアシノは言った。「えぇ、そうね」 手を握り、ルーは立ち上がる。パンパンと服の汚れを軽く落とすとふぅーっとため息を吐いた。 ムツヤは森の奥で着替えをしている。イタガ攻防戦の功労者は月明かりに照らされてまたパンツ一丁になった。 いつもの服を身にまとった後、森の中で待っているとアシノ達がやってきた。「ムツヤ殿、良かったご無事で……」 1番心配していたモモはそう言って安堵する。「はい、モモさん達も怪我をしてないみたいで良かったです」「長くなる話は後でだ。早く戻らないと怪しまれる」「そうですね」 割って入ったアシノにムツヤが返事をした。そしてカバンに鎧とテントをしまって街へと急ぐ。 街の中へ入るとどこの家も店も明かりが付いていて賑やかだった。飲食店は街を守った英雄たちにねぎらいの料理と酒を出すことに大忙しだ。 ムツヤ達は冒険者ギルドへと向かう。ギルドマスターから聞かれる事は大体想像できたが、アシノは仲間がボロを出さないかだけが心配だった。「始めに言っておくぞ、私達は全員トロールと戦っていた。話は私に合わせてくれ」 小声でアシノが耳打ちすると全員がうなずいた。冒険者ギルドへ入ると夜中だと言うのに随分な賑やかさだ。「あ、お待ちしていましたアシノ様! クーラ様がお待ちしておりますのでこちらへどうぞ」 受付嬢はアシノの顔を見るなり近づいて声をかけた。「はい、わかりました」 ムツヤ達は奥の部屋へと通される。そこにはこの街の冒険者ギルドのマスター、クーラと幹部たちが神妙な面持ちで待っていた。「アシノ様、この度は街をお救い頂きありがとうございます」「いいえ、皆が一丸となって戦ったからです。私は大したことはしていません」「いえいえ、またご謙遜を」 そんな会話をしている間もクーラは心が別の場所にある。「それで…… お尋ねしたいことがあるのですが」 来たかとアシノは思う。「あの魔

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   イタガ攻防戦 4

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  • 裏庭が裏ダンジョンでした   絆 3

     道に人影が現れてモモは馬車を止めた。無言のままフードを深く被るその人影達は、棍棒を片手に持ち、こちらへと歩いてくる。 パァンパァンとアシノの打つワインボトルのフタが頭に直撃し、1人が怯む。それを合図に荷台からムツヤ達が飛び降り、モモも馬から降りて剣を構えた。 ユモトが魔法の照明弾を打ち上げて辺りを照らす。その光に照らし出されたのは大男達だった。ムツヤが飛び出し1人を蹴り倒すとフードが脱げて顔があらわになる。 それを見て全員が驚いた。 人の顔ではなく、その顔は曲がった鼻と大きな目のトロールだ。 別のトロールはモモを襲うが、自慢の一撃を無力化の盾でいともたやすく受け止められるとギョッとした顔をした。 ニッと笑ってモモは剣を横に振ると、血を吹き出してトロールは倒れる。 ヨーリィはトロールの懐に潜り込み、木の杭を投げつけ撹乱している。そこへユモトとルーの魔法とアシノのワインボトルのフタが無数に降り注いだ。 ひとまず周辺のトロールは殲滅することができた、一息ついてアシノは喋りだす。「まさかトロールがこんな風に人を襲うなんてな」「えぇ、考えられないわ」 ルーも冷や汗がながれそうになりながら答えた。「えーっと、この人達は亜人じゃないんですか?」「違う、魔物だ。知能は無いし人を襲う」 ムツヤの問にアシノは短く言葉を返す。「だから、こんなふうに待ち伏せて襲うなんてできないはずよ」 ルーが補足を入れるとユモトがもしかしてと声を上げた。「もしかして、キエーウの持つ裏の道具の仕業ですか?」 ユモトが言うとアシノは考えて返事をする。「いや、彼奴等は人間至上主義を唱えている奴らだ。亜人を襲わせるならまだしも、人間の荷馬車も被害にあっている。それにムツヤ、魔物を操る裏の道具はあるのか?」「いえ、俺が知っているだけでは混乱させて暴れさせる杖ぐらいしか知りません」 全員が地面に転がるトロールを見て何かを考えるが、何も答えが出てこない。「モンスターを操って襲わせるなんて、よっぽど飼いならした魔物か魔人ぐらいしかできないはずよ」「御名答」 空から突然声が響き、何かが降ってきた。それは槍だった。 槍はムツヤですら反応できない速度でルーを貫いた。ルーは白目をむいて口から血を流す。 ムツヤは飛び出してルーの元へと向かう。その最中カバンから回復薬を2本取り

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  • 裏庭が裏ダンジョンでした   裏の道具を装備していくかい? 2

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  • 裏庭が裏ダンジョンでした   裏の道具の自由研究 1

    「さーてと、早速裏の道具を1個回収って所か」 静けさを破ったのはアシノだった。わざとらしく、やれやれといった感じに言う。「じゃあ買い物にいくぞ」「えっ、えーっと…… 大丈夫なんですか?」 アシノの切り替えの早さにユモトは若干戸惑う。ついさっきあんな戦いがあったというのにだ。「大丈夫って何が?」「いえ、僕たちが襲われたってことはあの家も危ないんじゃ……」 そう言うとアシノはニッと笑ってユモトの頭に手を置いて言った。「あっちにはルーが居るし、ムツヤが裏の道具で建物を強化したり警報付けたりやったんだろう? それと連絡石で一応襲われたことは伝えておいた。心配することはない」 そこま

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